中国と東南アジア諸国は市場の成長力の観点で見逃せません。しかも日本に近く、時差が少ないこともメリットです。パームスプリングアドバイザリーは、中国アジアで事業展開しているまたは検討されているお客様のお手伝いをM&A、提携、業務改革等を通じて行います。日本市場が成熟している今日では、歴史始まっての成長期に突入するアジアを一つのマーケットとして考え、中堅中小企業であれしっかりとした戦略をもって市場参入すれば言語、商習慣、法制度の障壁を乗り越えられます。日本の常識は世界の常識でないことがたくさんございますので、重要なポイントは進出先のビジネスのコツ、現地スタッフをモチベートするコツ、経営の問題点の所在を発見し、PDCAサイクルの循環を構築、改革することです。国内ビジネスが低調になってからでは海外展開はもう間に合いませんので、国内での業績が良い時にアジアへの事業を開始、拡大します。また、アジアと申しましても各国で一人当りのGNP、インフラ整備度、消費行動、参入障壁が異なりますので、先に十分な市場調査を致しましょう。進出先を決めましたら、適切なお客様に近い流通チャネルとパートナーを組んでwin-winの関係を作ります。 アジアの投資について、いくつかの最近の日本企業のアンケート結果をご紹介致します。 主なポイントは以下のとおりです。 1.中期的な海外展開の見通しは、「強化・拡大」が4年前に比べて16.7%も増えています。 2.海外生産比率と海外売上比率が2011年から拡大傾向にあります。 3.製造業の有望事業地域としては、20年間以上連続第1位の中国が2013年には領土問題の深刻化により第4位に 後退しました。中国に代わって2012年には第3位のインドネシアが始めて第1位となりました。上位15か国中に アジア諸国の10カ国が占めました。 4.中国での今後のビジネス展開は、順位を第1位から第4位に後退したものの、以前として60.7%が 「既存のビジネスを拡充・新規ビジネスの検討」と回答しており、世界第2位の経済大国と消費力のある中国は 存在感を見せています。反面、既存ビジネスの縮小・撤退を検討する会社が7.7%だけありました。 5.今回調査で中国を有望事業地域から外した企業の最大の懸念は、「労働力コストの上昇、労働力確保の困難」で 41.2%で、「日中間の政治的関係の行方」の12.2%を大きく引き離しました。 6.海外事業展開が国内事業にもたらす効果は、主に以下の回答でした。 海外事業により得られた情報等による国内開発への寄与 海外事業で経験を積んだ社員増加による国内組織力向上 国内事業の効率化(生産性向上等) 自社製品の国内生産増加 国内販売先増加 |
2009 | 2011 | 2013 | |||
強化・拡大する | 65.8% | 87.2% | 82.5% | ||
現状程度を 維持する | 32.2% | 12.6% | 16.1% | ||
縮小・撤退する | 2% | 0.2% | 1.5% |
2007 | 2009 | 2011 | 2013 | |||
海外売上高比率 | 34% | 34.2% | 34.2% | 37.3% | ||
海外生産比率 | 30.6% | 31% | 31.3% | 34.6% |
順位 | 国・地域名 | ||
2013 | 2012 | ||
1 | ↑ | 3 | インドネシア |
2 | - | 2 | インド |
3 | ↑ | 4 | タイ |
4 | ↑ | 1 | 中国 |
5 | - | 5 | ベトナム |
6 | - | 6 | ブラジル |
7 | - | 7 | メキシコ |
8 | ↑ | 10 | ミャンマー |
9 | ↓ | 8 | ロシア |
10 | ↓ | 9 | 米国 |
11 | ↑ | 15 | フィリピン |
12 | ↓ | 11 | マレーシア |
13 | ↓ | 12 | 韓国 |
14 | - | 14 | 台湾 |
14 | ↓ | 12 | トルコ |
2010/12/01 | 2013/01/01 | 2013/08/01 | |
分からない・無回答 | 15.3 | 12.3 | 10.1 |
既存ビジネスの 縮小・撤退を検討 | 1.9 | 7.3 | 7.7 |
既存のビジネス規模を維持 | 17.8 | 22.3 | 21.5 |
既存ビジネスの拡充・新規ビジネスの検討 | 65.1 | 58.1 | 60.7 |
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